仏説阿弥陀経
むかーしむかしあるところに
あるところというのは、インドの山奥かどうかはわからないけど、祇園精舎と呼ばれるところに、お釈迦様と1250人の愉快な仲間たちがいました。みんなサトリ世代ではなくて、悟りを開いている仲間たちです。
あるとき、お釈迦様が一番弟子のシャリホツさんに話しかけました。
「シャリホツー。こっからめっちゃ遠いところにな、極楽ってところがあってさ。」
みんなお釈迦様とシャリホツさんのお話を聞いています。モクレンさんも、アナンダさんも他にもたくさんいます。立見席には一般ピーポーもたくさんいます。
極楽って、ぶっちゃけどんなとこ?
人生「楽」ありゃ「苦」もあるさ。だけど極楽には「楽」しかありません。7重の柵と並木に覆われていて、エアコン装備で熱中症になったりもしません。
7つの宝石でできた池があります。池の中は、金銀財宝ざっくざく。池の周りの回廊も宝石だらけ。池のうえにある宮殿も宝石でキラッキラ。池の中にはきれいな花が咲いていて光ってます。
極楽で、なにしてんの?
みんなで一緒に美味しいご飯をたくさん食べてます。
きれいな声でなく鳥がたくさんいて、その声を聴くと煩悩がなくなって、急に頭がよくなります。実はその鳥は、阿弥陀様が変身してるんです。
美しい音楽が流れると、みんなが幸せであるようにお祈りしています。
この鳥は、共鳴之鳥(ぐみょうしちょう)っていうんです。
昔はとっても仲が悪くて喧嘩ばかりしていました。
あるとき、めっちゃ怒った片方が、もう一方に毒を盛ってしまいました。
頭は別だけど、お腹はつながってるから、結局どっちも死んでしまいました。
死ぬ間際に、「あなたがいたから私も生きていられた」ということに気づきました。
真理に気づいた共鳴之鳥は、極楽に行くことができました。
阿弥陀様って?
めっちゃ光ってます。
仏さまになってから、結構長くなりました。どれくらい長いかというと、1辺が4キロメートルの立方体の形をした岩を、服の袖で1年に1回撫でて、その岩が削れてなくなるまでを10回やったくらい長いです。
長く仏さまをやってると弟子もたくさんいます。みんなちゃんと仏になりました。
どうやったら極楽行けるの?
ちょっといい事したからって行けるわけじゃないんです。
「南無阿弥陀仏」って1週間毎日唱えて、極楽行きたいってお願いしてたら、死ぬときにみんなでお迎えにきてくれます。「南無阿弥陀仏」っていうのは、「あたいにまかせな」ってこと。
仏さまがいっぱい
東、南、西、北、上、下。いろんな方向にたくさんの仏さまがいます。たくさんの仏さまが、いろんな方向から、あなたの幸せを祈ってくれてます。あなたは、そのことに気づくべきなんです。
なんでかって?言いたいことはわかるよ
どうして全ての仏さまが守ってるって言えるのかって言いたいんでしょ。ねぇシャリホツ。「ど、ち、ら、に、し、よ、う、か、な」って、仏さまの言う通りにしてみたら、もう迷わないで最高の自分になれるでしょ。だから信じて、極楽に行きたいって願うといいですよ。
実はさ、仏さまたちも私のことを褒めてくれてるんですよ。「みんなにいいこと教えてくれてありがとう」って。
どうやって生きていくべきか
人間って、自分のことばっかり言っていて、いっつも他の人と争ってるよね。難しいとは思うけど、仏さまの言う通りにすれば、サトリンになれますよ。「自分が自分が」って言ってばっかりのあなたには難しいかな。
それでは解散
お釈迦様とシャリホツさんのお話を聞いていたみんなは、「いいこと聞いたなー」と嬉しくなってお釈迦様に「ありがとねー」と言って帰っていきました。