2020年8月7日にスタートしたばかりのプログラミング学習サービス「Recursion」
テストユーザーで参加させていただいてから、私もすごくハマっているサービスです。
毎日数時間プログラミングとコンピュータサイエンスについて勉強しています。
今回は、このRecursionを開発した中の人に迫ります。
創業者の1人、田島慎也さんにインタビューさせていただきました。
結成秘話まで詳しく聞き出しましたよ!
- Recursion中の人にインタビュー|才能あふれる若き創業者に聞く!
- 渡米後の挫折|スキルのない外国人に需要はなかった
- Recursion結成秘話|日本のコンピュータサイエンス事情を憂う若い2人が出会う
- Recursionはアウトプットを中心とした定着力の高いプログラミング学習サービス
- Recursionはこれからも発展し続ける
- ユーザーの皆さんへ
- まとめ
Recursion中の人にインタビュー|才能あふれる若き創業者に聞く!
Recursionは、オンラインでプログラミング、コンピューターサイエンスについて学習できるサービスです。
そのRecursionを開発した創業者のお1人、田島慎也さんにインタビューしました。
田島慎也さん Shinya / CS学習サイトRecursion@shinya_cal
- Twitter→Shinya / CS学習サイトRecursion (@shinya_cal) | Twitter
- Recursion→ https://recursionist.io/
まずは簡単に自己紹介をお願いします。
田島慎也さん(以下Shinya) :
福岡県北九州生まれ。27歳。
今はアメリカの西海岸のロサンゼルスの近くに住んでいます。アメリカの在住歴は3年ちょいです。
福岡にある大学で経済を勉強し、その後東京でメーカーの法人営業として働いていました。
その後留学のため渡米、カリフォルニアの大学ではデジタルマーケティングを勉強していました。
ーーアメリカへ行こうと思ったのはどうしてですか?
Shinya :
今振り返ると安易な考えですが、「ちょっとアメリカで経験積んでこよう」と思ったからです。
このままでは、何もスキルがない人材になってしまうという焦りもありました。
このあたりの詳しい話は、noteに書いていますので、良かったら読んでみてください。
ーーすごく軽いノリで渡米されたように書いてらっしゃいますけど、英語力とかはどうだったんですか?
Shinya :
アメリカに来る前のTOEICは860点 。アメリカ来る中ではそこそこ低いと思いますが..
会社を辞めてから渡米までの約半年間で、英語を勉強しました。
集中するとすごくのめり込むタイプなので、1日10時間Netflix見たり、オンライン英会話毎日3レッスン受けたりしていました。
英語字幕で映画を見るのは、かなり効果があったと思います。
最初は全く理解できませんでしたが、早く読む力と、聞く力がついてくると分かるようになります。
ーー え?860点って低いんですか…
映画を英語字幕で見る方法いいですね。NetflixやHuluなら、英語字幕で見れますから、ちょっと私もやってみようかな。
Shinyaさん、子供時代はどうでしたか?
もともと優秀だったんでしょうね。福岡のあの大学と言えば、九州では1番すごいところですし… 小・中・高と何か面白いエピソードを教えてください(笑)
Shinya :
記憶にあることで言えば…
小学2年生で九九を習いますよね。
僕は1×1 ~ 99×99まで覚えてしまいました。実際に頭の中で計算していたわけではなく数字の羅列を全部答えを覚えていただけですけど。
歴史の年号覚えるのとかも結構得意でしたね。
だけど中学生の時は、中2の終わりまで不良の道にそれかけていました。
テストでE判定を取って、そこから勉強して学区で1番だった偏差値69の公立高校に合格しました。
高校の時は、校則が厳しすぎて学校はほとんどいかなかったです。
髪型や服装違反やスマホが見つかって、反省文を何度書かされたか…
「高校は退学して大検取って、大学へ行く」と言って親と大喧嘩。
結局、親に泣かれて退学はしませんでしたが、出席日数が足りず、補講を受けてやっとと卒業できた感じです。
昔から、やりたくないことは一切やらない性格でした。
なので、興味のない科目の成績はかなり悪かったです。320人中300番くらい…
だけど数学はかなり得意で、学年でもトップ10に入っていました。
物理は10-20位、英語は程々。
もちろん受験勉強はしたのですが、思ったよりも成績が伸びず、数学と英語のおかげで何とか大学に現役合格できました。
今考えると、学生時代はかなり落ち着きがなかったですね。
E判定からの大逆転なんて、ビリギャルみたいじゃないですか!
ーー時々Twitterでテニスのことを呟かれていますが、テニスのエピソードも教えてください。
Shinya :
硬式テニスを大学入ってから始めました。
その頃はかなりはまっていましたね。
朝練で朝6時半からコートに行って練習していました。
ダブルスで運が良かったおかげでもありますが、大学内の大会で3位になったこともあります。
今もテニスは週1で続けています。
ーーいつもTwitterかDiscordにいて、質問に答えてくださったり、コードレビューしてくださったりしてますけど、ちゃんと寝てます?
Shinya :
寝てますよ(笑)睡眠は大体8時間ぐらいとってます。
1日の労働時間は、10-12時間くらいです。
最近は少し土日に休憩入れるようになりましたが、なんだかんだ夕方3時ぐらいから朝1時ぐらいまでは何か作業してます。
Discordは、JeffryとBrianとのやりとりで四六時中使ってるので、コミュニティは常にチェックしています。
ただ時差があるので回答できない時間帯もありますね。
Twitterにシェアされたユーザーのコードは、進歩状況を確認するため毎日チェックしてます。
修正ありそうな場合はリプライを送っていますし、初心者なのにすごいコード書いてくる方もいて面白いです。
Shinyaさんのコードレビューがすごくありがたいです!
渡米後の挫折|スキルのない外国人に需要はなかった
ーー渡米してからのことを教えてください。
Shinya :
カリフォルニアではデジタルマーケティングを学んでいました。
マーケティングにもともと興味があったんです。
ですが、アメリカでマーケティング職として働くには、かなりの英語力が必要です。
たとえ英語がそこそこ話せたとしても、アメリカ人と比較するとそれは最低レベル。
企業のプロモーションのキャッチフレーズを考えたり、ソーシャルメディアを担当したりするには、英語がネイティブでなければ、仕事を取るのはかなり難しいと気づきました。
特に僕が留学したカリフォルニア州は世界中から多くの人が集まります。
競争が激しくて、僕のような社会人経験が少なく、特化したスキルのない外国人の需要はありませんでした。
ーーそこからプログラミングを勉強されたのはどうしてでしょうか。
Shinya :
プログラミングだと、世界共通なので英語を話さずとも仕事ができると思いました。
やりとりは社内としか発生せず、テキストベースだと思ったので移民としてまだ可能性があるかなと。
プログラミングをマスターすると、それは十分に戦えるスキルですよね。
多くの人ができないことだから、マーケティングよりは他者の参入障壁が高いかなと思いました。
それで「プログラミング 勉強方法」などで検索して、日本でも有名なプログラミング学習サービスを利用しました。
コンテンツ自体はわかりやすいのですが、指示されたことはできるようになっても、自分で1から作れるようにはなれません。
もっと詳しい仕組みや根本を理解したいと思い、英語のプログラミング学習サイトや動画もやってみました。
けれども、よくわかっていないものを英語で理解するのは、さらに定着率が悪かったです。
そうしてプログラミング学習にも行き詰ってきたころ、Jeffryと出会いました。
Recursion結成秘話|日本のコンピュータサイエンス事情を憂う若い2人が出会う
ーーJeffryさんと出会ったときのことを教えてください
Shinya :
同じ会社を通して出会いました。
当時、僕はマーケティング担当として働いてました。
そのころ、Jeffryはいくつかの会社のデベロッパーをかけもちしていたんです。
僕の知り合いから、Web開発の受託業務ができる人材を探していると相談を受けていて、そのうちのいくつかをJeffryにお願いしたことがありました。
その時からすでにグループとして活動していたんですよね。
孫〇義軍団の中のグループの開発を請負ったこともありました。
Jeffryは日本が大好きで、日本語を勉強していたこともあって、僕たちはすぐに仲良くなりました。
お互い文化が違うのでカルチャーショックを受けることも多く、話していて楽しかったです。
ーーどうしてRecursionを作ろうと思ったのですか?結成秘話を教えてください。
Shinya :
プログラミングを勉強したくて、Jeffryに相談していたところ、「日本人にはアメリカのコンピュータサイエンスを学べる機会がほとんどない」ということに気付きました。
僕自身アメリカにいましたが、今からアメリカの大学で1からコンピュータサイエンスを勉強するほどの時間と余裕もなく、途方にくれていました。
そんな中、Twitterを見ていると、日本でもコンピュータサイエンスを学びたい人を多く見かけました。
そういった人たちは、留学して日本語以外の言語でコンピュータサイエンスを学ぶしか方法がないのです。
この現状を何とかしたいという思いが僕らの中に芽生え、Recursionを結成するに至りました。
出会ってから1年以上は一緒に働いてましたから、お互い仕事がどれだけできるかパフォーマンスは熟知していましたね。
Jeffryにはコンテンツ制作、開発のメインとなってもらい、僕はコンテンツの翻訳、マーケティング、開発の一部を担当しています。
ソフトウェアの設計や意思決定は、全てJeffryに任せてますが、僕も1日のほとんど(9割以上)はコード触ってます(そうは見えないかもしれないけど.. 笑)結構大変です。
Recursionはアウトプットを中心とした定着力の高いプログラミング学習サービス
ーーRecursionとはどういう意味ですか?
Shinya :
「Recursion」とはプログラミングにおいて「再帰」「繰り返す」という意味を持っています。
アウトプットの学習を繰り返すことで、高い定着力を実現したいという思いから、僕らのサービスをRecursionと名付けました。
ーーRecursionで学ぶとどんな能力が身につくでしょうか。
Shinya :
日本のみならず、海外でもソフトウェアエンジニアとして活躍できるスキルが身に付くと思います。
Recursionは、MITやスタンフォード大学など、アメリカの大学で学習できる内容に沿ってオリジナルのカリキュラムを作成しています。
その内容はもちろん、Jeffry以外のアメリカで活躍している現役ソフトエンジニアによってしっかりと精査されています。
世界の中でもかなりソフトウェアの発展しているアメリカのノウハウなので、これを身につけるとどこでも通用できるでしょう。
また、Jeffryの書くコードを見ることができるのも、Recursionの強み。
コンピュータサイエンス歴10年の彼は、学校でしっかりと勉強し知識があり、さらに実用的な経験も豊富なソフトウェアエンジニアです。
そのコードを実際に見て勉強できるので、ソフトウェア開発に必要なスキルを効率的に学習できると思っています。
なぜなら西海岸で働かない限りそのような機会はないからです。
ーー他のプログラミングサービスとの違いはどこにあるでしょうか。
Shinya :
Recursionはインプット型ではなくアウトプット型なので高い定着力があります。
実際ユーザーの多くがコピペではなく、自分で考えて答えを導き出しています。
それによってより多くのスキルを身に付けていると思ってます。
未経験からGAFAのeasy-mediumレベルの問題を解けるまでに成長しているのですから。
コンピュータサイエンスとは、全てのソフトウェアエンジニアリングの根幹にあります。
- AR/VR
- モバイルアプリ開発
- ゲーム開発
- データサイエンス
- 機械学習
これに加えて、financeやbiologyなどさまざまな分野でも、コンピュータサイエンス応用可能です。
アメリカでは今ソフトウェア化がかなり進んでいます。
日本にもその波がいつか訪れ、ソフトウェアエンジニアの需要はいっそう高まるはずです。
その時必要なのは、コンピュータサイエンスの知識。
体系的、かつ、日本語で、コンピュータサイエンスを学ぶことができるのは、現在のところRecursionだけだと思っています。
Recursionはこれからも発展し続ける
ーー今後Recursionをどのように発展させていきたいと考えていますか。
Shinya :
live-streamingや定期的なアップデートにより、ユーザー全体のレベルを引き上げ、より多くの強いソフトウェアエンジニアを育成したいと思っています。
ただガチガチでやっていくのではなく、メンバーでワイワイした雰囲気でやっていきたいですね。
今はユーザー間のコミュニケーションも増えてきましたし、もっと楽しくしていきたいです。
いわゆる気づいたらこんな高いレベルまでなっていた状態。
基本的にはプロダクト&ユーザーファースト。
必要な機能や追加問題、演習問題、バグ修正を行っていき、皆さんが努力さえすれば必ず強いソフトウェアエンジニアになれるようなプラットフォームにしていきたいです。
以前から要望のあったYouTubeでの解説も追加しています。
良かったらご覧ください。CTOのJeffryが日本語で解説しています。
僕自身も、まだまだ初心者です。
皆さんと一緒にRecursionで勉強して、西海岸でソフトウェアエンジニアとして働けるスキルを身につける予定です。
日々やることが多く、なかなか勉強時間が確保できないのが悩みですけど。
僕がそのレベルになる前に、先に皆さんがそのレベルになっているでしょうね(笑)
C++とJavaやりたい...
ユーザーの皆さんへ
Shinya :
Recursionを使ってくださりありがとうございます。
正式ローンチ前のテストから参加してくださってる方は、もう4-5ヶ月のお付き合いになります。
皆さんの意見、フィードバックのおかげで日々進化することができています。
また僕たちのプロダクトを友達や同僚に勧めて頂けて非常に嬉しいです。
今まで通り今後も、毎週プロダクトの改善やコンテンツの追加、live-streaming等を行っていく予定です。
みんなで楽しくワイワイしながら、実力あるソフトウェアエンジニアになれる。
そんなプラットフォームを作り上げていきますので、今後ともよろしくお願い致します。
まとめ
今人気急上昇中のプログラミング学習サービスRecursionの中の人にインタビューしてみました。
今回はCEOの田島慎也さん。
ご自身は、「まだそれらしい仕事できてないのでCEOと呼ばないで」とおしゃってますけど、CEO(最高経営責任者)ですよね。
※Co-Founder (共同創業者)と呼んで欲しいそうです。
TwitterやDiscordでやり取りしていますが、とても気さくな方。
話しやすくてつい気軽に質問してしまいます😅
Twitterでシェアされたみんなのコードをチェックして、褒めたり、修正点を教えてくれたりしてくださるので、やる気が出ます。
このワイワイ楽しくやる感じが、他のサービスにはなくて続けたくなる理由だと思います。
「ちょっとアメリカで経験積んでくる」と思い立ってすぐ渡米しちゃう行動力は大胆に、初心者にもわかりやすいコンテンツは繊細かつ丁寧に仕上げちゃう。
才能あふれる若きCEOCo-Founder (共同創業者)Shinyaさんの今後に注目ですね。
次回は、CTO(最高技術責任者)のJeffryさんにインタビューしてみたいと思います。
お楽しみに!
インタビューしました!かなり優秀な方でした。そして優しい💛
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