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わたしのまいにち

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秋の夜長に異世界トリップ?読書の秋だから本を読もう。

読書の秋

朝晩寒くなってきたのでとうとう我が家もストーブが登場しました。夏活躍した扇風機と入れ替えて、屋根裏部屋から引っ張り出してきました。

 

11月も今週で終わり。週末には12月になりますね。秋も終盤かもしれませんが、「読書の秋」に関連して私の読書について書いてみます。

母がつけてくれた私の読書の習慣

幼いころの絵本の記憶

絵本3冊

うちは貧乏でしたが、本を読むという習慣をつけるためには気を配ってくれていたように思います。毎月絵本が2冊送られてくるサービスを母が申し込んでくれて、1歳年下の弟と一緒に送られてる絵本を楽しみにしていた記憶があります。

 

三匹の子豚や桃太郎といった定番ものの絵本が赤色、働く車、電車、虫の図鑑などが青の絵本と分かれていて、子供もが読みやすい薄くて小さめの絵本でした。

 

赤い本と青い本2冊を、私が赤、弟は青という風に決めていました。結局どちらも交換して読むんですけれど、やっぱり私は、物語になっている赤の絵本のほうが好きでした。

母が何度も借りてきた本

小学生になると、母がよく図書館で本を借りてきてくれるようになりました。2週間ごとに、母が本を借りに図書館へ行っていて、絶えず本が我が家にある状態でした。

 

田舎の小さな図書館なので、それほど蔵書数もなかったせいもありますが、一度借りた本を母がまた借りてきてしまうことが何度もありました。

 

「これもう読んだよ」

 

と母に言うと、「あーごめんごめん」と言われて終わりなんですけど、母が何度も借りてくる本の中で、大好きだった本があります。

 

それが「霧の向こうのふしぎな町」です。著者は柏葉幸子さん。今回この記事を書くにあたって、もう一度読みたくなって図書館で借りてきました。

 

大好きな児童書「霧の向こうのふしぎな町」

霧の向こうの不思議な町

あらすじ

主人公のリナは、お父さんに言われて小学6年生の夏休み、白地に赤い水玉模様でピエロの顔が柄についたお気に入りの傘を持って「霧の谷」へ向かいます。

 

ちょうど通りかかった親切なおじいさんに、リアカーに乗せてもらっていると、30年ほど前に同じ傘を持った男の子を神社の前で降ろしたと言われます。

 

おじいさんに言われて神社の坂を上っていくと、リナの持っていたお気に入りの傘に導かれるようにして、ヒマラヤスギの木立の中に入り込んでしまいます。すると、うっそうとした霧が突然はれて、石畳の外国のような町に到着しました。

 

ピコット屋敷に下宿することになり、屋敷のピコットおばさんに「自分の食いぶちは自分で稼ぐ」と言われて、リナはそこで働くことになります。

 

自分は何もできないと思っていたけれど、持前の明るい性格で、奇妙だけど魅力的な登場人物たちと友達になり、仕事をこなし、活躍します。

 

物語の序盤のリナは、困ったらすぐにあきらめて帰ろうとしたり、自分は何もできないと思い込んでやろうとしなかったりと、甘やかされて育ったこの年頃の子供にありがちな性格をしています。

 

気ちがい通りに住む人々のところへ仕事をしに行って、困った人に出会ったり、問題を解決したりするうちに、リナが徐々に成長していくのがわかります。

 

お料理を習いに行ったり、子供との約束を果たすために、事前に連絡しにいったり、自分で積極的に動くようになる様子が描かれています。

 

初めのうちはピコットおばさんの小言に泣きそうになっていましたが、後半にはおばさんに文句を言わせなかったり、言われても愚痴を言って流せるようになっているんです。メンタルも成長しているんですね。

 

母が何度も借りてきていた意図は? 

私自身の子供のころを振り返ってみたとき、私もリナのように引っ込み思案で、自分に自信がなく、何ごとにも積極的に取り組むタイプではありませんでした。

割と器用なので、やってみると意外にできることもあるのですが、自分は何もできないからと初めから取り掛かろうとしないという所があったように思います。

 

当時この本を読んでは、ふしぎな町に行ってみたいなとか、変な傘送ってこないかなと夢見ていただけだったのですが、何かしら私の心の成長に影響があったんだろうなと思います。ちゃんと成長できたかどうかは別として。

 

母が、この本の内容を分かって、私の教育のために借りてきていたのか定かではありません。先日母に聞いてみましたが、「そうだったけ~?」という返事が返ってきました。母は私よりもさらにズボラです。

 

ジブリ「千と千尋の神隠し」の原作

ご存知の方もいらっしゃると思いますが、この本は2001年公開の「千と千尋の神隠し」の原作になった本と言われています。

 

リナと同じように、千尋も、モジモジして挨拶もできないような子でしたが、仕事をして、工夫して取り組んで、感謝されてるうちに、徐々に成長していきますね。

 

今でも物語が好き

「霧のむこうのふしぎな町」を読んでいたころから、35年以上たって、今でもやっぱり物語が好きです。

 

自己啓発本も読みますが、物語、ファンタジーを読んでいると自分とは関わりのない世界観、人物の中に入って、自分ではない人生を味わうような感覚になります。 

 

同じように時代小説も、自分にかかわりない世界を味わうことができますね。旦那のおばあちゃん(95歳)と話が合います。勧善懲悪大好きです。

 

本を読めばいろんなことを経験できる

本の中の主人公が、経験し、悩み、解決したり成長したりすることを、自分も疑似体験できるのが読書のいいところです。

 

実際に自分で経験してみることが、本当は一番なんですが、時間も場所も金銭的にも、すべてを経験するのは難しいです。

 

月旅行に行くらしい某会社の社長さんの経験も、自分で経験したいけど無理だから、お話を聞いてみたいです。宇宙なんて、すごい訓練しないといけないんでしょうね。大変そう。いつか本も書いてくれないかな。

 

本だけでなく、漫画でも、映画でも、ブログ、絵画、講演でも、なんでも、自分はぬくぬくしたまま、他人の体験を追体験できる。便利ですよね。

 

秋の夜長に読書のすすめ

秋になると、暗くなるのが早まって、その分夜が長くなっていきます。日が昇ったら働いて、日が沈んだら休んでいた時代には、休む時間が長くなるわけです。

 

古い中国の詩に「灯火親しむべし」とあります。秋は冬や夏と比べて気候もよく、快適に過ごせるし、夜も長くなるから、灯りの下で本を楽しもうという意味です。

 

時間に縛られて働き、煌々と電気の灯る現代では難しいのかもしれませんが、暖かい部屋でコーヒーでも飲みながら、異世界に行ったり、月に行ったり、一子相伝の秘剣で敵をやっつけてみたり、のんびり読書を楽しみたいですね。

霧の向こうのふしぎな町おわり