こんにちは。れいっちょ@happyreina_です。
我が家は浄土真宗です。
門徒になっているわけではないのですが、毎月法事をお寺でお願いしています。
そのお寺で先日、秋の永代経法要が行われました。
『仏説阿弥陀経』を読んで、そのあと、お坊さんが法話をしてくださいます。
お坊さんのお話が結構おもしろくて、ためになるんです。
2日間で4回法話があるのですが、一番最後の4回目に行くと、お下がりのミカンがもらえるのも嬉しい。
決してミカン目的ではありません。
ありがたいご法話を聞きに行っているのです。
今回ちょっと面白いなぁという話があったので、紹介したいと思います。
善人の住む家は争いが絶えないが悪人の住む家は仲睦まじい
このタイトル。
不思議ではありませんか?
善人なのに争いが絶えない、悪人なのに仲睦まじいなんて、反対じゃないの?って思いますよね。
私も「えー?どういうことかなぁ?」と不思議だったのですが、お坊さんのお話を聞いてみたら、なるほど納得でした。
同時に、自分を反省してみて気を付けたいなぁと思ったのです。
ある夫婦とおばあちゃんの3人家族
忙しい朝。
その家のご主人がお仕事へ行くために準備をしています。
スーツを着て、カバンを持って、さあ出かけようとしたら左手に時計がないのに気が付きました。
電車の時間に遅れそうでご主人はちょっと慌てています。
「おーい時計はどこにやったかな」
奥様に尋ねました。
奥様はその日、友人たちが遊びに来るので家の掃除をしていました。
玄関に水の入ったバケツを置いて、たたきを丁寧に水拭きしているところです。
棚の上に時計があったのを思い出した奥様が、部屋に時計を取りに戻りました。
奥様から時計を受け取ったご主人が慌てて家を出ようとします。
すると玄関に置きっぱなしになっていたバケツを蹴飛ばしてしまいました。
お話の前提はここまで。
ここから、善人が住む家の場合、悪人が住む家の場合で話が違ってきます。
善人が住む家の場合
バケツの水がズボンにかかってしまったご主人は怒ってこういいます。
「何でこんな玄関の真ん中にバケツを置きっぱなしにしてるんだ。今から仕事に行かないといけないのにズボンが濡れてしまったじゃないか。」
善人だから、自分は悪くありません。
バケツを置きっぱなしにしていた奥様が悪いとイライラしてしまいます。
奥様はこう言います。
「何でそんな大きなバケツが目に入らないの。せっかくきれいに掃除したのに、また汚れてしまったじゃないの。」
奥様も善人なので悪くありません。
悪いのは、大きなバケツに気づかないご主人の方です。
そこへ、おばあちゃんが顔を出してこう言います。
「喧嘩ばっかりして争いが絶えないねぇ」
悪人が住む家の場合
バケツの水がズボンにかかってしまったご主人はこう言います。
「せっかくきれいにした玄関が汚れてしまったよ。ごめんね。僕の時計を取りに行ってくれたのに、バケツをよく見ていなくて蹴飛ばしてしまった。僕が悪かった」
悪人なので、ご主人は自分が悪いと思って反省します。
奥様はこう言います。
「お仕事に行かないといけないのにズボンが濡れてしまってごめんなさい。私がバケツを置きっぱなしにしてしまったから、私が悪かったです」
奥様も悪人なので、自分が悪かったと反省します。
そこへおばあちゃんがやってきてこう言います。
「あらあら、いつも仲睦まじいことだねぇ」
自分が正しいと思っていると争いになる
自分は善人。自分は正しい。自分は間違ってない。
こういう考えをしていると、争いになってしまいます。
自分は正しい相手が間違っているという結論になって相手を攻めてしまうからです。
我が家はふだんあまり喧嘩をすることはないのですが、たまに夫に対してイライラしてしまうことがあります。
私は正しくて夫が間違っていると思うのでイライラしてしまうんですね。
自分は悪人。そう反省して仲睦まじくいられるようにしようと思ったわけです。
お話を聞いて我が家でも実践!悪人になろう!
我が家の駐車場は、私が主に使う軽自動車を1台と、夫が使うバイクを1台置いています。
壁際にはアルミ製の棚があります。
決して広くはないスペースに車とバイク(250㏄)を停めているので、駐車するときにはかなり気を使います。
車は右側、アルミ製の棚があるほうへ、ギリギリ寄せて停めないといけません。
でも私はあまり運転が得意でないので、そこまでギリギリに寄せずに停めていました。
ある日、2人で出かけたので夫が運転していました。
夫は日ごろ私が車を右がに寄せないのが不満だったらしく、自分はきっちり寄せようとギリギリを狙っていたのです。
それで、夫はアルミ製の棚に車をぶつけてしまいました。
普段あなたが右側に寄せないから、ギリギリ寄せようとしてぶつけてしまったじゃないか
え?え?私悪い?車をぶつけたの私のせい?
悪人になりきれなかったので、まだまだ精進しないといけないなぁと思ったお話でした。