山田智恵著『ミーニング・ノート』を読みました。
普段は図書館で本を借りてきて読んでいるのですが、手元に残しておきたい本はkindleで購入しています。
読むのは紙の本が好きなんですけど、手元に残すのは紙の本を残すと荷物が増えてしまうからkindleです。
先日、『ミーニング・ノート』を書店で見かけ、中身をパラパラをめくってみました。
ビジネス書のコーナーにありましたが、手帳術に近い内容かなという感じ。
手帳大好きテチョラーとしては、これはぜひともゆっくり読みたいと、kindleで購入することにしました。
手帳への実践編はまた後日記事にするとして、今回はミーニング・ノートについてレビューしたいと思います。
『ミーニング・ノート』の内容
まずは、プロローグとして、ミーニング・ノートが誕生したきっかけについて書かれています。
著者である山田さんは、恵まれた家庭環境で育ち、何不自由ない生活をされていました。
しかしあるとき、突然にしてその生活が一変してしまったのです。
人生崖っぷちに追い込まれる中すがる思いで始めたのが「嬉しいこと日記」。
もともと手帳やノートが好きだった山田さんは、もがき苦しむ中でこの「嬉しいこと日記」に一筋の希望を見出します。
無事再就職できたけれど、お嬢様生活をしていた期間を含め10数年のブランクは並大抵の努力では埋めることができません。
チャンスを掴まなくては!と、それまでやっていた嬉しいことの代わりに、チャンスを書き留めることにしたのです。
その後著者の山田さんは、ものすごい努力をされて、転職、昇進さらには社外取締役まで、どん底から這い上がっていっていきました。
それは、日々書き留めていたチャンスから、一つ一つの小さなチャンスをつなげ、さらに大きな価値や可能性を見出していったからです。
このことを意味づけ(ミーニング)と名付け、ミーニング・ノートが誕生したのです。
次に、ミーニング・ノートの準備編として、ミーニング・ノートの考え方を具体例をあげて、丁寧に解説されています。
チャンスとは何か、どんな種類があるのか、つながりとは何かの解説があり、どんな手帳を用意するのかも書かれています。
ノートを用意したら実践編です。
ここではステップ1から5に渡って丁寧にノートの作り方が書かれています。
最初はチャンスを見つけるのも難しいかもしれないけれど、ステップに沿って一つずつ実践していれば、やがてコツをつかむことができそうです。
1日、1週間、1か月、1年と、チャンスを書きためると、自分だけのチャンスが詰まったバイブルが完成するというわけですね。
最後に応用編としてミーニング・ノートをもっと楽しんで、続けていく方法が紹介されてます。
著者の山田智恵さん
帰国子女で慶応義塾大学法学部卒のエリート。
経歴はすごいけれど、本の中でどん底を経験したころのことが書かれています。
リーマンショックでお父様が社長を解任され、山田さん本人も解雇されたそうです。
その後ミーニング・ノートをはじめ、人生が一変。
MBAを取得したり、転職先では1年で部長になったり、インスタ本を執筆したり、とにかくすごい。
もともと優秀だったのに加え、挫折を味わってそこからさらに努力することで、今があるんだろうなぁ。
『ミーニング・ノート』を読んだ感想(ネタバレ注意)
読みやすい文章
最近のビジネス書にありがちな、よくわからないカタカナ語や、専門用語はほとんど出てきませんでした。
著者自身が作り出した言葉でも、あまり捻らずにすぐに意味が分かる言葉だし、きちんと説明がついてます。
チャンスには3種類あります。
- キラキラチャンス
- わらしべチャンス
- スパイシーチャンス
(引用:ミーニング・ノート1章より)
著者が考えたチャンスの種類ですが、パッと見てなんとなくわかりますよね。
- キラキラチャンス「うそ!いいの!?」
- わらしべチャンス「え?こんなささいなこともチャンス!?」
- スパイシーチャンス「こんな嫌なことがチャンス!?」
という感じで、それぞれ説明があります。
言葉も簡単だし意味も分かりやすい。
難しい言葉があると読んでいる最中に引っかかって、流れが止まってしまうのが嫌です。
それで新しい言葉を覚えると言われたらそれまでなんだけど、やっぱりわかりやすい文章の方がいいですよね。
こないだ読んだ本は、何の説明もなく「レバレッジ」を連呼していて、レバレッジってなんだよ、ポケモンのモンスターかよってイライラしちゃった。
レバレッジ(英語: leverage)とは、経済活動において、他人資本を使うことで自己資本に対する利益率を高めること、または、その高まる倍率。(Wikipediaより)
まだよくわからん💦
手帳の具体例があってイメージしやすい
手帳好きなら1度は手に取ったことがあるであろう「モレスキン」っぽい感じの具体例が紹介されてます。
モレスキンは、ゴッホやピカソも愛用していたと言われる手帳で、お値段も高くて高級感もあってあこがれの手帳。
本著のなかでもおススメのノートの一つとして紹介されてます。
ウィークリーとマンスリーを手書きで作るように説明していて、ページの作り方、線のひき方が具体的に載っています。
一般的な手帳と違って、右側に1週間を書くようになっているけど、具体例があるので完成図をイメージしやすいです。
実践しやすそう
私も「嬉しいこと日記」は以前からずっと書いています。
1日3つの嬉しいこと、幸せなことを書き留めて、自分の回りにハッピーがあふれていることに気づこうと始めたものです。
毎日続けていると、「私って結構幸せかも」って感じることができるんです。
以前とてもとてもつらい出来事があって、普通に生活できるようになるまで数年かかりました。
今でもまだ立ち直ったとはいえないけれど、毎日ささやかな嬉しいことを書きとめることで、ちょっとずつ前へ進んでいけるような気がしています。
この嬉しいこと日記に、ちょっとプラスして意味付けをしていけば実践できそうです。
嬉しいことをつなげて、チャンスを見つけて、それらに可能性を見出していく。
もちろんただ書くだけでは何の変化もないけど、ミーニング・ノートを活かして行動するうちに、よりよい未来へたどり着けそうな気がしませんか?
『ミーニング・ノート』読了まとめ
山田智恵著の『ミーニング・ノート』を読んだので紹介しました。
読みやすい文章で、具体例も多く実践しやすそうでした。
なんとなく日々が過ぎ、自分に起きたチャンスを見落としたりしていませんか?
ミーニング・ノートを実践したら、自分に起きる小さいチャンスをつなげて、可能性を広げられるかもしれませんよ。
ここ数日、ほぼ日手帳のムーミンweeksにミーニング・ノートを書き始めています。
チャンスのつながりはまだわからないけれど、何かつながって夢の実現につながったらいいなぁ。
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